コインハイブ事件に見るブログ運営のリスクと予防

知らない間に、私もあなたも犯罪者

もの知らずとは恐ろしいもので、ブログのたぐいをもう10年近くも書き続けているのに、今日になってコインハイブ事件を知りました。

話題の「Coinhive」とは?
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1710/11/news084.html
Coinhiveは、サイトの運営者が、閲覧者に仮想通貨を採掘させ、その収益を受け取るサービスだ。専用のJavaScriptコードをサイトに埋め込むと、そのサイトを閲覧した人のPCのCPUパワーを使い、仮想通貨「Monero」を採掘。採掘益の7割が、サイト運営者に配分される。

Javascriptで閲覧者の端末を操作し、時計やアニメ、広告を表示させることは昔から行われていました。閲覧者に無断で、閲覧者のPCなりスマホなりの「力を借りる」ことではありますが、広く行われており問題になる事はありませんでした。ところが。

「お前やってることは法律に引っかかってんだよ!」 コインハイブ事件、神奈川県警がすごむ取り調べ音声を入手
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190216-00000016-it_nlab-sci

ということになったようです。ためしに自分のブログにコインハイブを組み込んだところ、逮捕される結果に。根拠法令が国会を通過する際、違法性の根拠が曖昧だとして、参議院で「適切な運用に努めること」との付帯決議がなされたにもかかわらずです。

「コインハイブ事件」の解説
http://warbler.hatenablog.com/entry/2019/02/07/120036

ひえぇぇぇ。弁護士でもIT技術者でもない私にとっては、震え上がるしかありません。このブログにもJavascriptは使われていますし、おそらくはそれを使っているだろう、プラグイン(機能を追加するオプションのようなもの)も多数公開されています。

つまり「あ! これ便利そう!」と追加したプラグインが、ある日突然違法とされ、警察が踏み込んでくる可能性があるわけです。いくら悪意が無くとも、引用記事のように身柄を拘束されてしまってはどうにもならず、どうとでもされてしまうおそれがあるわけです。

不正指令電磁的記録保管罪の傾向と対策

と見出しを付けましたが、繰り返すように私は弁護士ではありませんから、「これなら大丈夫」と確実に言える方法を知っているわけではありません。ただし「亀の甲より年の功」で、多少のワル智恵は働きます。すなわち「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」

もちろんプラグインなどの導入を、悪意を持って行うわけではありません。しかし何が赤信号なのかがはっきりせず、それは行政次第だという現実から身を守るには、「こんなに大勢がやっている事だから、取り締まりの方法もない」ようなプログラムに限るべきと思うのです。

例えばGoogleが提供しているサービスなどです。もちろん引用文にあるように、このような潜在的な恐怖感は、ITに関わる者を萎縮させ、技術や社会の進歩を足止めするでしょう。大いに憤ってもいいことですが、では個人でこの現実や当局とガチガチやり合えるでしょうか?

正義より損得勘定での世渡りを

会田雄次『アーロン収容所』は、二次大戦で英軍の捕虜となった体験記ですが、このような会話が記されています。「日本は共存共栄とか植民地解放とか、正義を言い過ぎてこんな目に遭った。これからはイギリスのように徹底的に、自己の利益を無駄なく追求すべきだ。」

同じことがブロガーにも言えるのではないでしょうか。ブログを書く動機は様々でしょうが、社会正義を動機にしている方は、あまり多くないと思います。そうである方はご立派だとは思いますが、少なくとも私はそうではありません。勝てないケンカは出来ないのです。

また、ブログも世間に対して何かを言い放つ行為である以上、炎上など様々なリスクを抱えています。ノーリスクで何かが出来るほど、この世の中は人間に都合良くできていません。ただでさえそうしたリスクがあるのに、余計なリスクをこれ以上抱え込むべきではないでしょう。

「強い奴らには頭下げ。」別にみっともなくは無いと、私は思うのです。



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