ブログ運営と老舗書店

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あれがないこれがないと嘆く前に

書店の営業はどこも苦しいと聞いていましたが、はて。

創業100年 甲府「25坪の書店」が生き残れるワケ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190217-00000006-mai-bus_all

私が編集者だった頃、書店は取り次ぎ(出版社と書店の間を取り持ち、配送や回収を行う起業)の言わば下請けで、独自の販売戦略で何かをする、というのはむつかしいものでした。でも今は、取り次ぎ任せにしていたらお店が立ちゆかない、ならば、ということなのでしょう。

人が集まる人こそ商売人

このお店、25坪(83m2)と言いますから、正方形なら9m四方ちょっと、JRの通勤電車がだいたい20m×3mですから、1両半にちょっと届かない程度の大きさです。駅前書店としては、まあ平均的な大きさかな、といったところですが、イベントの出来る広さではありません。

同店の特徴が、棚の編集の仕方だ。…従来は本の種類や判型、ジャンルごとに並べていたが…「感じる」「考える」「つくる」といったテーマごとに本をそろえている。

とのことですが、それでお店が繁盛するのかしら、とやや驚きます。しかし記事を読み進めるにつれ、「なるほどそういうわけか」と納得がいきました。

人と本をつなぐ「やまなし知会(ちえ)の輪会」を12年に始めた。地元で活躍する経営者や大学教授、新聞記者、行政マンなど100人ほどが会員で、「本当に薦めたい本」をコメント付きで店頭に並べている。本を通じて地元の人の輪が広がっていく機会になっているという。

引用元記事では、さらに人のつながりを広げている様子が記されていますが、つまり店主は人好きのする方で、人間的な魅力があるのでしょう。もちろん地方ならではの地縁血縁は影響しているはずですが、それだけに人が悪ければ大変なしっぺ返しを喰らうはず。

20年間ネットを見て感じた事

私は今世紀に入ってすぐ、ネットで商売を始めましたから、思えば20年近く過ぎたわけです。ダイヤルアップやネットスケープの栄枯盛衰を思い出しながら、ネット界もリアルも共通するのは人間力だと感じます。これは毒にも薬にもならない事を言いたいのではありません。

ネット以前の昭和の時代、漫画雑誌の裏表紙には、怪しげな広告で怪しげな商品が売られていました。ネットで商売が出来るようになると、同じように怪しげなサイトが乱立しました。そしてそれは今もそうですから、怪しいサイトは商売が成り立つのでしょう。

怪しいサイトには共通点があります。見に来た人や潜在顧客をバカにしている事です。例えば「今すぐ**円GET!」のたぐいです。裏表紙の通販にだまされた少年少女がいたように、こういう読み手の知性を無視した宣伝文句には、一定の効果があるのでしょう。

しかしそんなサイトが、長続きしたという話は聞きません。似たような事例にアマゾンと楽天の競争があって、ダラダラと顧客にとって意味のない文字や画像を見せつけられる楽天は負けた一方、欲しい商品をすぐに表示したアマゾンが、通販サイトとしては勝利しました。

私が読んだ、セールスライティングの教科書として定番の本も、このことを強調しています。すなわち、「読み手をバカにするな。」私も全く同意ですし、そもそも何の恨みもない人様をバカにする文章は、書いていて楽しくないどころか、ものすごい負担を感じます。

読み手に敬意を払いたい。だからといって、稼げるわけでは、ないでしょうが…。

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