インド初の高速鉄道と野良牛の話

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Wikipediaは日本の技術と言っている

→インド高速鉄道計画

新幹線技術の輸出で日中がやりあってる中、確か日本の援助を受けたはずのインド高速鉄道。しかし無事開業でめでたし、とはいかないようで。

「インド初の準高速鉄道、開業直後に牛と衝突 立ち往生」
運行が始まったばかりのインド初の準高速鉄道で16日、列車が線路内に立ち入った牛と衝突し、立ち往生した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190217-00000016-jij_afp-int

まあ何と言ってもインドですから、なんでもアリの国なわけで。聖なるお牛様が線路に入る事だってあるでしょう、と思い読み進めると。

インドで道路や線路に牛が立ち入るのはよくあることで、今回事故が起きた北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州で特に多い。モディ首相の就任後…ヒンズー教徒が神聖視する牛の食肉処理目的の売買を禁止。これを受けてウッタルプラデシュ州では野良牛が急増し、危機的状況に陥っている。

危機的なほど牛が増えるとはどんな状況か、ツーリング先の北海道でしか牛を見た事がない私には想像しがたいですが。
ああっ、聖なるおウシさまがベシベシしばかれているっ!

「しまった!」
女が気付いたときには時すでに遅し。ジャガイモは野良牛の胃袋に収まっている。だが売り物を盗られた女の悔しさは収まらない。
「こいつ!」
女は手にした木の棒で牛の顔面を思いっきりひっぱたく。驚いて飛びのいた牛に、女はさらに罵声を浴びせかける。
「てめぇ、二度と来んじゃねぇ!」
とでも言っているのか。
http://tabisora.com/travel/report-india/40.html

受難のおウシさま

何かと日本とナカヨシを強調する現モディ首相だが、おウシさまにこんな事情があるようで。

「教えて! デリーから“野良牛”が激減したって本当?」
ここ2年くらいの間に、「デリーの牛が激減した」という噂が旅行者の間で広まっています。…インド人民党が政権を取ってからは、勢いづいた極右的な人々の言動が活発になりすぎ、牛肉食をめぐって過激な行動が起こるようになってきたのです。…政府は首都の牛を大量に捕獲し、郊外へ移動させたとのことです。
https://www.ab-road.net/asia/india/delhi/guide/nation/13547.html

というわけで、冒頭のウッタルプラデシュ州とはどこかとググってみれば。

ご覧の通り首都ニューデリーの隣であります。今回の路線の終点であるベナレスも、この州にあります。ならば線路上はお牛さまだらけなのでしょうか。いずれにせよ高速鉄道を引いたのも、お牛さまを轢きかけた(?)のも、人間の政治的都合によるもののようです。

インドをあてにして良いか

中国との対抗上、インドに期待する声を良く聞くように感じます。確かに善隣友好がむつかしい場合、遠交近攻的な外交を取らざるを得ないのですが、それほどあてにして良いのかな、とインドについては感じます。その理由の一つが、こうした管理のずさんさ。

お牛様が居るなら居るで、入らないように柵で囲うとか、囲うほどのお金がないなら、貯まるまで待つとか金策に走るとか、そうした事は出来ないんでしょうかね? 聞けば高速鉄道はモディ政権の目玉政策のようで、それゆえ無理にでも走らせなければいけないのでしょうが。

鉄道に限らず、社会インフラの基本は安全では? 震災で大きな被害を出してしまった日本人が、偉そうに上から目線で言える事ではありませんが、もう少し待ってから開業するわけにはいかなかったのでしょうか。いかなかったんでしょうねえ。本当に政治って恐ろしい。

それともう一つ、何度も引用した『アーロン収容所』で、会田先生は繰り返し、熱しやすく冷めやすく、計画性というものがまるでないインド人への不信感を書いていました。それは同時におおらかさでもあるのでしょうが、油断無しで付き合える人々でもないように感じます。

もちろん、仲良くすべきであることには、変わりはないのですが…。

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