人を不幸にしかしないところ

関西のさる成金がバブル時代に、さる場所に超巨大な仏像を建て、その根っこに寺院なんだか個人コレクションの見せびらかし小屋だかわからんものを据え付けたが、当人はとうに世を去り、遺族は持て余して放置し、結果倒壊・崩壊し始めて地元民の大いなる迷惑となった。

それがとうとう国の手に渡り、近く解体が始まるというニュースを読んだ。この成金が入れ上げていたのが柳宗悦を始めとする白バカ派の連中で、武者小路を筆頭にふざけたボンボンぶりを発揮したのは誰もが知っていることだ。戦前は金さえあれば学習院には入れたし。

高等科まで進めば、文学部でよければ帝大は無試験だったから、白バカ派がみな東大を出ていると言ってもそのおつむは極めて怪しい。貴族かつ東大のブランドを持つ連中が民芸などと言い出したから、私の子供時代は全国津々浦々にその手の売り物屋が一軒はあった。

それは貴族でも大卒でもない戦後の小金持ちが、白バカ派に騙されてお手軽な自己実現に走ったからだが、見るも貧乏くさいものが高値で取引されるのは、キツネに騙されているのと変わらない。さるyoutube主で偉そうに説教するソファの後ろにその手の貧乏くさい焼き物が。

これ見よがしに据え付けられているが、見る者が見ればハッタリとバレて、却ってバカにされることになろう。仮にそれが本物の野々村仁清だろうとも、あのキンキラキンやてらった貧乏くささは、とても趣味がいいとは思えない。私はひがんでいます、と白状するようなものだ。

私は陶芸については北京と台北の故宮しか知らないが、宋磁の逸品とされるものの実物でも、さほどすごいとは圧倒されなかった。たぶん作るのが難しいのだろうが、たかが湯飲み一つにじゃらじゃらと金を使う人間の気が知れない。書画骨董に凝る連中にろくな奴はいない。

と言うことを思い出したのは、さる待合室で。暇つぶしに置いてあった週刊誌を手に取ると、母校の東大進学者数は私の時代と違わなかった。しかし目を奪ったのは、ただの一人も文Ⅲ進学者がいないことで、「ワカッテキタネー後輩諸君」と思わず膝をたたいたものである。

つまりそんだけの話。

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コメント

  1. […] 知る人ぞ知る著名な漫画家、という矛盾した呼び方がぴったりくる漫画家。学習院白バカ派のお手軽な尻馬に見えて、実はものすごい古典や民俗学の教養があることが窺えるので、一筋縄ではいかない。よって、日本の論語本を語る上で絶対に外せないにも拘わらず、その紹介は「読んで下さい」としか言いようが無い。 […]

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