火星語の同時通訳

ロシア海軍のキロ級通常型潜水艦と言えば、手堅い設計で旧ソ連以来長く建造されている傑作潜水艦である。インドがそれを買った所、不具合ばかり出たという。原因が映画「K19」で描かれたように、造船所の工員が酔っ払いばかりだったためか、それとも別か。

この事情を、下りのぞみ号の車内で、知り合いで東大工学研究科出の技師に聞いてみた。技師しばらく考えて、

技師「無理だろうな。」
訳者「何で?」

技師「サブのようなシールにシビアなベセルは、トレランスのクリアランスが無い。」
(潜水艦のような、水漏れが命取りになる艦船の場合、めちゃくちゃ精密に材料を切り出して慎重に組み立てないと、あっさり沈没してしまう)
訳者「クリアランス(余裕)?」

技師「ああ。ただのスチール(鋼鉄)ならまだいい。スペチ(特殊鋼)やチタコン(チタン合金)だと、組んだ上でファティーグをテストしないと、CTEの偏差が取れない。」
(温められてどの程度膨らんだり、冷やされて縮んだりして壊れるか、予想できない)
訳者「へええ。そんなもんかね。」

技師「それにヌーク積むんだからモータルにバタフライだ。」
(核兵器積むんだから、ささいな事がどんな結果になるか分からない)

…火星語を脳内で翻訳しつつ聞き取って、訳者は納得した。念のためにいわでものことを書くが、もちろん私は技師をうま

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  1. […] 数理をまともに受け入れられないのは日本人も同じだ。その上一般に日本の理系人は、故竹内均博士などの例外を除いて、世間に数理を説明しようとしてこなかった。もっともそれは私立文系バカやただのバカの脳みそが、あまりにお粗末な事実を割り引いてやらねばならない。 […]

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