ぐんくつの足音

海自が海上作戦センターを設置したらしい。要は軍令部である。日本人の悪癖で、横文字で誤魔化しているからにはますますそう見える。軍令部は海軍省と共に、帝国海軍に設置された二つの最高機関の一つで、実施部隊である連合艦隊は、戦時に限った臨時部隊でしかなかった。

対して海自は旧防衛庁の下、発足と同時に自衛艦隊を置き、旧海軍の鎮守府に当たる地方隊と共に、常設部隊とした。実施部隊は常置で、作戦機関が無かった。だが今回の設置で、軍政・軍令・実施の三機関が揃った。旧連合艦隊が常設になったのは、大正12年のことである。

大正から昭和の初めにかけては、実にふざけた時代で、およそ日本人は、まともにものを考えた形跡が無い(→たわけの集まり)。もちろん世界相手に大戦争をやらかすなど、考えもしなかった。そんな時期に旧海軍は三機関を揃えた。対して今は、中国が悪の限りを尽くしている

お座敷左翼が言うぐんくつの音は、なんと中国からやってきた。
こんな折、書店で地政学の本が平積みになっていた。学生の頃、一言「地政学」と言っただけで、ナチ扱いされたものだが。そういえば高校の頃、潜水艦乗りの従軍記を読んでいたら、クラスメートが絶句し、𠮷外を見るようなジト目で私を見たこともあった。そんな時代だった。

真っ赤な回し者どもが、言論を独占して自由を奪っていたからだ。

頭の悪い左翼が、赤い国に都合の悪いもの、自分が見慣れぬものにレッテルを貼って、社会から抹殺していたのだ。それに比べると今の方がはるかに、言論の自由がある。だが今後は分からない。左翼に代わって頭の悪い右翼が、今度は「非国民」とか言い出しそうな気がする。

どうにも良い卦が出ない。



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