石油ランタンの楽しみ

先日チロと書いた「パズーのランプ」こと、マイナーズランタンだが、別名デービー安全灯というだけあって、野営では重要な役割を果たす。これは安物=ローソク一本分の光量しかないなんちゃってカンブリアランタンだからこそ果たせる役目で、酸欠と気体中毒を防ぐ。

構造としてはローソクにホヤをかぶせて消えにくいようにしているだけ。これがいい。加圧式ランタンやガスランタン、ハリケーンランタンのような、燃やすための動力や機関を持っていないので、条件が悪くなるとすぐ消える。二酸化炭素中毒=窒息条件もその一つ。

二酸化炭素は空気より重いから、地面近くにマイナーズランタンを置いておき、もし消えたら酸欠を疑っていい。ストーブ(野営用のコンロのこと)がボンボン焚けているのに、酸欠になりつつあることはよくあることだ。もし青火になったら、一酸化炭素を疑っていい。

こうした窒息や有毒ガスの検知機能があるから、鉱山で使われた。それが野営にも転用できる。UCOのキャンドルランタンなど、ローソクものが登山家に根強い人気があるのもこのためかも。酸欠&CO検知器と明かりと、少しばかりの暖房機能を兼ねているからだ。

対して私は普段、お風呂で使う。これを灯して明かりを消すと、なんだか山奥の秘湯へ来た気分になる。前世紀末頃までは、例えば関東なら伊豆半島に行けば、安くてうまいメシを食わせる旅人宿と、ランプだけの雰囲気ある露天風呂がちらほらあった。

それらが全て滅びた今、こうして当時をしのぶばかりである。

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