ガスマスクのフィルター(吸収缶)の中身はどうなっているか

一例として、かつてケイオーのパチモン柘植が「イスラエル軍用」と誇大広告した、イスラエル民間防衛用マスクのフィルターを取りあげる。

カシメをマイナスドライバでこじってフタを開ける。真ん中は黒ゴム製のパッキング。

外気側の一次フィルタ。不繊布をダイヤフラム状に折り曲げて、吸入面責を増やしている。恐らく製造から20年近く過ぎた製品と思われ、不繊布が劣化していると分かる。

一次フィルタを取り外す。細かな網が現れ、その後ろにパンチング板。

二枚をこじって取り外すと、活性炭が現れる。

粒の大きさは直径1mmほどだろうか?円筒状に成型されている。それを取り除くと、網が一枚入っており、その後ろにまた活性炭。

前の活性炭と、見た目は全く変わらない。

それを取り除くとシート状の脱脂綿、網、パンチング板と続く。

それを取り除いて吸入口となる。

今回の分解で推察されるのは、このフィルタは確かに核・生物兵器には対応しているが、化学兵器に対しては、触媒層を持っていないため一部の有機ガスしか効果が無いだろう、ということ。ツゲは万能と謳っていたが、例えば火事でもっとも恐ろしい一酸化炭素は通してしまう。

COの除去にはホプカライトという、マンガン化合物が触媒に要るらしい(→参考)。無機ガスもそれ用の触媒が要るという。何事も安易に鵜呑みにしないで、自分で調べてみるものだ。



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