ロシアの南下政策は教科書にも載っているが、欧米の北上政策は誰も言わないから、ナポレオンは禁止画像になっていない。南下政策もフサイン=マクマホン協定などを除いて活字にならない。クリミア戦争はエルサレムから始まったのを入試が過ぎるとみな忘れてしまう。

トルストイの「セヷスポートリ」まで読んでおく必要はない。趣味人だけで結構だ。だがこういう釣り合いが取れないと、第三者には何も分からない。少なくとも、演者の間抜けを言い回って銭を稼ごうとする、さもしい動画に酔い痴れている場合ではない。

痴れたまま生を終えることができたら、どんなによかっただろう。それでも血まみれに手を貸す気分は微塵もない。今一度記す必要がある。3.11、2万もの人々が亡くなった。独ソ戦ではそれが4年間、毎日、続いた。それがどういうことなのか、考える価値はきっとある。

じいさんたちが満洲で、ソ連兵のすさまじい暴行に晒されたことは忘れない。だからといって目を曇らせるのは、じいさんたちに申し訳ないというものだ。



関連記事(一部広告含む)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

//アドセンスコード