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いつか命を救うかも知れない

100均でゴム管が輪になった体操用具を買う。

これをちょいちょいと細工して、洗濯ばさみ1つと組み合わせる。これで止血帯ができる。米国の保健機関や軍が使っている止血帯はおおむね「おび」状でそれなりの仕掛けと値段がするが、海兵隊だけはこれとほぼ同じものを使っている。

何事も取り回しが利くことを重んじ、安くて強くて蛮用に耐える道具をずっと追求してきた海兵隊ならではで、これで十分止血が出来る。

日本の救急教育では、ずっと「ガーゼで圧迫して止血しろ」と教えてきた。私的な付き合いのある医療従事者も、みな同様に「圧迫法しか知らない」という。ただし外科医はいないことを考慮すべきだが、すり傷切り傷ならともかく、大けがに通用しないのは明らかだ。

だからいくさやテロの実戦経験が豊富な米国の機関は、無二念に止血帯を使えという。銃撃や爆発の怪我では、ほんの2、3分で人は死んでしまうからでもある。ゆえにその救急法の真髄は「時間稼ぎ」だといい、稼いだ時間で一刻も早く医者に委ねろという。

軍には軍医がいる。だが一般人の小生は、もしかすると医療崩壊に直面するかも知れないが。

『ヨコハマ買い出し紀行』の主要人物に、人格AIを作った一人である子海石先生が出てくる。若い頃はちょっと珍しいほどの美人で、しかもやんちゃでもあったのだが、今は清げに老いて主人公たちを見守っている。その作中世界はゆっくりとした人類の滅亡期だ。

「病院と言っても応急処置ぐらいしか出来ないのよ」と先生は言う。そんな世界をあるいはこの目で見るのかも知れない。



工作日常
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