定州本の注記に「獨、匵音同可通假」”獨と匵は同音で仮借文字として通用した”とあり、上古音ではほぼ間違いなく同音同調であることから、定州本の「獨」を”はこ”・”箱に仕舞う”と解するべきところだが、「獨」は戦国時代までには”ひとり”の用例が現れるものの、”はこ”の例は見当たらない。いずれにせよ論語の時代に「獨」が何を意味したのかは不明なのだが、用例としてより古い”ひとり”と解するのが妥当と判断した。
私立文系バカ、九去堂のブログ。「生きてるうちに笑え!」
定州本の注記に「獨、匵音同可通假」”獨と匵は同音で仮借文字として通用した”とあり、上古音ではほぼ間違いなく同音同調であることから、定州本の「獨」を”はこ”・”箱に仕舞う”と解するべきところだが、「獨」は戦国時代までには”ひとり”の用例が現れるものの、”はこ”の例は見当たらない。いずれにせよ論語の時代に「獨」が何を意味したのかは不明なのだが、用例としてより古い”ひとり”と解するのが妥当と判断した。